夜の盗賊団
私、意外とアウトドア派なんですよ。最近はからっきしですけど(^^)
今回は初めて友人と行った時のお話。
【目次】
山キャン
昔からキャンプが好きです(海より山派)。
子供の頃、家族で行くとかはなかったけど、地域の少年団の夏の行事で毎年行ってました。
あの山の匂いとか、空気とかはもちろんですが、夜の暗さやあの不便さとか、なんせ"日常と違う空間"に身を置くのがね、たまんないです。
高校生になりツレとよく行ったんですが、基本
①お金をかけない
②荷物は最小限に
③サバイバル気分で行こう
が流儀(笑)でした。
なんせビンボー学生なので(^^)
毎年行ってたキャンプ場
ヒッチハイク
始発の電車で途中までは電車で行くんですが、最寄りの駅からでは歩くと2時間はかかるくらい?しかも当たり前な話、登り坂ですから
「これはもうヒッチハイクしようぜ」と。
1〜2時間に1本のバスもあったけど5人のガキんちょ達はおもしろそうな方を選びました。
最初は苦労しました。目が合ってもそらされたり、素通りされたり、気にして振り返ってくれたけど行ってしまわれたりと結局はなかなか拾ってもらえず、気付けばかなりの距離を歩いてたことも。途中で気付きます。
「これ、人数が多いから乗せてもらわれへんのちゃうか。」
「なるほど!じゃあ、お前ら離れて歩け。」
2組には分かれどっちが先に成功するか勝負ってなるわけです。
なんせ高校生なので(^^)
それぞれで走る車に「👍」すること30分。
若いお兄さんが声をかけてくれるのです。
「◯◯行くんやったら乗せたるよ」
たぶん2人やから乗せてくれようとしたんですけど、それを見たもう1組(3人)がダッシュしてくるわけです。
ちょっと困惑気味でしたが(笑)、全員乗せてくれることに。
汗臭い男子がギューギュー詰めに…
それはそれは不快極まりない環境でキャンプ地まで乗せてくれました。
あの時のお兄さんのおかげで、キャンプがさらに好きになりましたし、意外と何とかなるもんやという甘さ⁉︎を覚えたのかも(笑)。
事実、それ以降のキャンプはヒッチハイクで行けると確信しちゃいましたし。
そういや、その次の年にキャンプに行った時のヒッチハイクで乗せてくれた学校の先生をしてるお姉さんには
「アンタら人生ナメとるな。」と冗談交じりに一喝されましたが、たぶん当時の私達は世の中をナメてたんだと思います。
実際のところは、「楽したい」が半分で「ヒッチハイクを楽しんでやれ」が半分だったんですけど、苦労する前に人の力に頼る、自分らは未成年やから何とかなるという甘ったれだったのは事実でした。
よく行ったキャンプ場の滝壺
サバキャン(サバイバル気分キャンプ)
荷物は最小限です。
*テント
*100均で買った焼く網
*アルミホイル
*飯盒1つ(ご飯炊くアレ)
*海パン
*財布
*米1合ずつ
*オイスターソース、塩
*缶詰(サバ、マトン)
*食パン(魚釣り用のエサとして)
食パンは、行き道の歩いてる時に小腹が空いてすでに半分以上食べてしまってました。
現地に着き、まずはテント設営と火起こし用の枯れ枝や枯れ葉を集める班に分かれます。
水辺で遊んでたら、アマゴとイワナがいたので、これはついてるなと♪
ひとしきり遊び、夕飯のオカズを獲得するために、まずは魚釣り用の針と糸を探しました。
「川の近くやから何か落ちとるはずや」というツレの言葉を信じて、魚釣りの道具は持ってこなかったのです。
はい、またしても他力本願。
ところが、うまい具合に落ちてるわけですね。
小さい針と、もつれて捨てたような糸が✨
食パンの破片と拾った竿で、2時間くらい粘って14〜15匹くらいは釣れました。
直火で焼いた魚のうまいこと。初めて焼き魚って美味いなぁと感じました。
米は飯盒が一個だけなので、自分らが飲み終えたスチールの空き缶を洗ってそれにアルミホイルで蓋して炊きました。しっかり炊けるんですよね、これが。
で、缶詰を食べようとしたら缶切りがないのでお隣の家族連れに借りに行くという💦
「ちゃんと返して下さいね」と言わんばかりの顔で貸して下さいました。
川辺の石と拾った木とかで火を起こして魚焼く
そんなこんなで、3日くらいは楽しかったんですが、4日目くらいからは徐々に疲れてきます。ゆーてもキャンプ場、何もないし毎日水遊びもさすがに飽きる。おまけに暑い中同じテントで男5人がひしめき合うので、汗くさいし、ゆっくり寝られんし。
どんだけ仲がいいヤツらとでも、さすがにずっとはいたくないよなって話になりましたね。
さすがに7日目くらいは、もうピリピリして険悪な顔してましたからね、みんな(笑)
で、7日にして下山します。満場一致でバス。
帰りは無言でした(^^)
そして電車で帰るんですが、田舎の電車は1時間に1本くらいしか走ってないんです。しかも、駅によって停車時間がマチマチだったんですね。で、ある駅で30分くらい止まってたから、次も長いやろうと思い1人のツレとトイレに行った瞬間、発車しだしたという。
走り去る電車を追いかけてホームを必死で走るのはテレビやアニメの中の話やと思ってましたが、実現してしまいました。
残りの3人が中から手を振るという…。
「最後にこれかい!」と。見知らぬ駅で1時間待つハメになりました…。
夜の盗賊団
いろいろあったキャンプでしたが、キャンプの一番好きな時間は夜のあの静かな時間に雑魚寝しながら色々と話をすることでした。
見上げる星空のきれいなこと✨
どの女の子が好きとか、どんなことがしたいとか。秘密を分け合うような特別な時間。
まぁ、人生ナメてた少年たちのかけがえのない小旅行。そこで得たモノは、その後の自分達にとって少なからず自信になったと思います(^^)
まさしくパンク精神であるDIY✨
…あ、ヒッチハイクの時点で違うか💦
缶切りも借りたし💦
すいません、他力本願の極みかも。
でも、いろんな人の優しさも知ることができました。そして、私達にとって毎年恒例のイベントになってました。
最近は便利グッズもどんどん出来て、気軽で快適に楽しめますねー。でも、個人的には不快で不便なくらいのほうが楽しいですね(^^)
プラネタリウムみたいな
満天の星空の下
レンタカーで走りながら
流れ星をたくさん見たよ
今夜たぶん雨は大丈夫だろう
今夜5月の風のビールを飲みに行こう
防砂林の向こう側
花火が闇を照らし出す
カーラジオがしゃべっている
低気圧が出しゃばっている
今夜たぶん雨は大丈夫だろう
今夜5月の風のビールを飲みに行こう
とりたての免許で僕らは笑ってる
夜の盗賊団たくさん秘密を分け合おう
夜光虫が光ってる
可能性は輝いてる
誰かが忘れて帰った
サンオイルがこぼれている
今夜たぶん雨は大丈夫だろう
今夜5月の風のビールを飲みに行こう
(夜の盗賊団/ザ・ブルーハーツ)
今回もありがとうございました😊