NPO法人代表の"未来は僕らの手の中"

"音楽×福祉"NPO法人の代表が日々のあれこれを日記みたいにゆるーく書いていくブログです。

そうか、そうだ

記事で、よく写真を載せてますが、デイサービスで働いてた時期の写真は、カメラが趣味の利用者さんがいて、いつもその方がみんなを写してくれてたんです。みんなで写る写真と、「いつか大事になるから」と必ず写してくれてた個人の写真(^^)

そのうち、私のスペシャルな出会い集とでも題して印象的な人、エピソードを紹介したいなぁと思います♪

 

【目次】

 

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また一歩進むタイミング

六甲道のデイサービスで働かせていただくようになり3年が過ぎました。

利用人数は増え、どの曜日も定員ギリギリくらいと、いい感じでした。

職位である生活相談員としてもケアマネさん達との信頼関係も少なからず積み上がってて、自分の中では最高の時期に入ってたのかもしれません。

社内においても、よくしていただき、仕事の面でも任せていただけることも多くなりました。収入面では当時のデイサービスの中ではかなりよかったんじゃないかと思います。
ここの会社の社長は利益はしっかり分配してくださっていたので、安定した生活を得るには申し分ない環境だったと思います。実際、満足している自分もいましたし。
だけど同時に「あれ?このままでいいんかなぁ??」と思い始めるわけです。

社長からも、よく「男は自分の城を持たなあかん」と言われていたこともあり、自分なりにも「いつかは何かやりたいなぁ」と感じながらも、何か具体的な感じがあったわけではなかったので、まだまだフラリフラリしてました。

とにかくいろんな経験しながら、深くやっていったら見えてくるかなぁくらいの。

その中で、じゃあ次はどうするのがええんやろうか?と考え、順当に行くなら直接現場ではないポジションの経験かなとは思ってました。

前職では入居施設でした。基本的には狭い世界。しかし、今は通所施設という在宅介護ありきのサービス。でも、その中でデイサービスとしてできることは一部ですし、何よりサービスにつながるまでは待つ側。

介護保険においては、お年寄りとサービス事業者(人と人)をつないでいく役割はたいがいはケマネージャーさんの職務になるんです。

ケアマネの仕事については、またのちほど。

大まかに説明すると、利用者さんにとって有力な情報の収集、その人にあったサービスの提案、調整、そして事業所さん選びとか。いわゆるコーディネーターさん。

サービス提供事業者(直接介護の現場)としては、利用者さんを紹介してもらえるに越したことはありません。それに、私たちの基本スタンスとしてはどんな人でもいったんは受け容れるつもりでスタンバイしてました。

でも、中にはいい加減なケアマネさんもいるわけですね。「とりあえずどこかサービスつなげとこうか」みたいな。

かなり家庭内がぐちゃぐちゃになってるのに、肝心なところには触れずにこっちに丸投げみたいな人も…残念ながらいるわけです。

選ぶ理由も「家から近いところ」「空きがあるとこ」とかね。

たまに、「え?今この人デイサービスのタイミングか??」と思ったり、「家の中のことを解決せな何も変わらんのちゃうんかな??」と感じることもありました。

もちろん、事業所としていろいろ投げかけるし、気づいたことは報告してましたけど、すぐに対応してくれるケアマネさんもいれば、先延ばしにされるケースもありました。

たしかに、忙しいっちゃ忙しいとは思いますけど、優先順位間違ってない??みたいなのも。結果、在宅生活が送れなくなっちゃった人もたくさんいましたしね。もちろん、ケアマネのせいとかそういうんじゃないんですが、「なんかなぁ~、自分やったらこうするかなぁ」と思ったり。

事業所の数は増えてて、選択肢はたくさんあります。評判のよしあしももちろんあります。

でも、結局はそこがその人にとってどうなのか、ニーズに合ってるのか(手は両手で初めて鳴る)ってのをしっかり押さえていないと意味がないし、ジャッジするわけではないけど”その人に合ったいい事業所”を嗅ぎ分けれないとあかんなってこと。そのためには、もっと制度の仕組みを理解しとかないといけないなと。

デイサービスでいろんな人を見てきて、話も聞いてきただけに、なんとなく、その人にとって必要なものってのが分かるようになりつつってのもありました。

「ちょっとそういうのやってみるのもおもしろそうやな」って思い始めました。

それに、会社内には居宅介護支援(ケアマネ)事業も併設してたので、これはもう次のステップにはもってこいやなと。

ちょうど、現場仕事始めて5年経験したからケアマネの試験も受けれる時期でしたしね。

感覚的に自分の中ではトントンと進みだしたのかな。

周りの同期の人達にも聞いてみたらみんな受けると!!みんな、ちゃんと考えてるなぁって。それまでの私の場合は、資格に特にこだわりとかはなかったですが、おもしろそうなその職種になるためにはやはり避けて通れないし…て感じでした。とりあえず試験対策をしないといけないわけでした。

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デイでの外出先の酒蔵にてマスター気取りの1枚♪

 

いざ、試験に向けて

ケアマネの試験って一年に一回(10月か11月やったかな?)なので、まぁ落ちたら一年持ち越しなわけです。しかも、噂では来年以降は難しくなるらしく…。

そうなると、性格的に「もういいかな~」と思ってしまうタイプなので、なんとか一回で終わらせたい❕

てなわけで、休みの日に三宮の紀伊国屋書店に向かいます。狭いエスカレーターで専門書のフロアへ。あそこは図書館じゃないのに静かにしてねオーラすごくないですか?逆に「どうぞ、静かな環境なので、ガンガン立ち読みしてください!」って言われてるみたいですよね。まぁ、有難いけど。

昔からあの新刊が綺麗に積みあがってる光景と、新しい本のにおい、好きですね。

ケアマネの試験対策の本なんて、そんなにないやろうなと思い本屋の”介護・看護コーナー”へ行くと、時期が時期だけにめっちゃ置いてあるんですよね。見過ぎても迷うので、中身を見ずに「これで一発合格!!」みたいな帯がついているから、中身見てもよう分からんしもうこれでええかと。

そして、そのまま帰らず地下の「HMV(CD屋さん)」へと急ぐのでした。

余談ですが、レコード屋さんって何時間でも過ごせます。飽きないですね。自分の中のルールがあって、お店に入ったらだいたい2枚は買うてもOKとゆー。

最初から欲しいものは絶対買うけど、そーゆーのなくても、ジャンルごとの店員さんのおススメコーナーは必ず足を止めてコメントを読むし、視聴する。で、気になったやつを1枚は手にする。そして、2枚目はウロウロして輸入盤をジャケ買い(表紙だけ見てかっこよさそうなもの選ぶ)ですね。当たりはずれもあるけど、輸入盤のCDは若干安いので。

実に本屋の滞在時間は10分、HMVは2時間くらいいました。さらにその後はかならずタワーレコードと、開いてたら中古のCD屋さんも行くんですけどね。

神戸にいる時は休日に買い物に行くと、レコード屋さんと楽器屋さん巡りでだいたい半日は過ぎます。そのあとは三宮、元町の高架下をぶらぶらしたり、トアロードのほうへ服を見に行ったり浜側のお店を回ったり。いつか神戸のブラブラ日記とか書きたいなぁと思います♪

じっくり買い物したいときは絶対一人で行く人ですね~。自分の時間なので、行きたいとこだけを行きたいタイミングで、何回も行ったり来たりしたいし…。人の買い物についていくのは嫌いじゃないけど、デートとかでも自分の買い物したいときは、現地で別行動で、「じゃあ何時にどこ集合で」でしたから。

で、まぁその試験の本を買ってからしばらくは袋から出すこともなく…。

なんかね、昔から参考書とかは買った時点で「よっしゃ、もう大丈夫!」って合格した気になっちゃうんです。

で、秋に入り受験するみんながめっちゃ勉強してるんで、ちょっと焦るんです。しかも、私がええかげんに買った本ではなく、分厚いのを4冊くらい!!それがケアマネの勉強の基礎らしく、ほぼその中から出題されているという…。早く聞いておくべきでした。

同期の一人が、塾というか、試験対策の特別講習に行ってて、そこで勉強してきたところを夜にデイサービスのフロアで教えてもらうんですよね、こっちはタダで。

学生の頃のテスト勉強みたいでちょっと楽しかったなぁ。高校の頃とかは、ツレと図書館に勉強しに行きましたけど、あの静かなんがダメで…。間違いなくいつもウロウロして遊ぶほうのグループでしたね。

基本スロースターターでしたので💦

 

介護福祉士の筆記試験もそうでしたが、マークシート方式なんですが、10の回答から正解を3つ選ぶとか、間違いを4つ選べ的な。

引っかけが多い似たような文章なんですよね、あーゆーのは。つまり、設問となる制度の意味を分かってないと選べないんですよね。

あとは、言葉の意味とゆーか言葉の表現とゆーか、日本語の言い回しで全く意味が違ってたりとか…やらしーですよね(^^)

ニホンゴ、ムズカシイ

毎日、上司や同僚にめっちゃ教えてもらいました。言葉だけで理解できなかったやつは、丁寧に図で説明してくれたり、かなり助けていただきました‼️

 

そして本番…

その年の試験会場は、かの神戸大学のキャンパスでした。おそらく、私の人生においてよほどの何かがない限り、あの門を2度とくぐることはないでしょう(笑)

道行く学生の皆さんのさわやか且つ頭の良さそうな輝かしいオーラ。

学問の神様の菅原道真を祀った天神さん並のパワースポットじゃなかろうか

ありがたい流れに乗って、なんとなくイケると思っちゃいました。

それに大学って講堂も広いんですね。

男性、女性で部屋は分けられてたんですが、一部屋にかなりの人がいましたよ。大学って、あんな感じなんですね✨

そして試験を終え、後日通知がきます。

めでたく合格致しました💮

 

お墨付き

しかし、まぁ、そこからが始まりというか資格を手にするまでに研修がたくさん待ち構えてるわけですね…。

研修は講師の講義を聞く座学と、グループ演習が主でした。内容は法律や制度の話、ケアマネの倫理観の話、事例検討など。いろんな肩書きの講師さんが来られてました。中にはわかりやすく話してくださった講師さんもいたのですが、そーゆー方ってすごいなぁと。同じ内容でも、伝わり方はこうも違うんやなと。

何がかな?と思ってましたが、やっぱり

話が上手い人って、キャッチボールをたくさんするんですよね、いろんな人と。

だから、同じボールを投げるにしろ、投げ方やスピードを相手によって変えることができるし、たまにユニークなボールを投げれたり、どんな返球にも対応できるようになるんかなぁと思いました。

これって、私の仕事にとってもかなり重要なこと。やっぱり、人は人と出会うことで成長する。だから、少々心配があったり、たまにめんどくさいことがあっても、私は新しい出会いは大切にしていきたいですね。結局、人が変わるきっかけって、実在であれ二次元であれ過去の人であれ、誰かとの出会いしかないのかなと思います(^^)

そこは、たぶん世の中がどれだけ便利になって、いろんなものが進歩しても変わらないとこなんかなと思います。

だから、やっぱり大事にしたいですね。

約半年の研修を終え、無事にケアマネの資格をいただくわけですが、いろんな状況が重なって予想とは違う角度になってくるんですね。

 

進歩したのか 進化したのか

本当なのか ウソじゃないのか

そうか そうだ

 

あっちへフラリ こっちへフラリ

不安定だから 楽しいじゃないか

そうか そうだ

 

活字なんかより 行政なんかより

宝石なんかより 俺のほうが正しい

そうか そうだ

 

天気雨が降る キラキラ光る

あーなんだそうか 幻じゃないぜ

そうか そうだ

 

ババァなんかより哲学なんかより

苦しみなんかより俺のほうが正しい

そうか そうだ

   (そうか、そうだ/ザ・ハイロウズ)

今回もありがとうございました😊

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天気雨(^^)何が起きるか分かりませんね〜