不死身のエレキマン
前回はけっこう真面目な話だったように思います(笑)
今回はまたちょっと話がそれる感じですが…。まぁ、バンド再始動から気づいたことですかね。
再挑戦
その頃は、以前の記事で書いたようにバンドは解散してて、一年くらいはバンドというものから距離をとっていました。
たぶん、
「自分にとってバンドっていったい何なんやろ?」と考える時期やったんかなと。
ギターもあまり弾かない日が続いていたと思います。なんとなく家で一人で弾いて楽しむってのは、その時はちょっと違ってて。
結局、バンドという苗字というか肩書?の中でのギターがいいんです。
「壁当てやキャッチボールがしたいんじゃなくて、野球がしたい!」みたいな感じです。
同じようで全く違うのです。バンドがない状態の時は、なんかポッカリ開いた感覚。それを仕事に没頭することで必死に埋めようとしてたのかもしれませんね。
もしかすると、それが大人になることなのかなとも思いました。でも、まぁ、そーゆーのは嫌やって思う自分が逆襲してくるわけです。
手前みそな話、なかなか見所と伸び代があるバンドだったと思ってましたので。
当時は曲にもちょっと自信があったし、メンバーにも自信がありました。それだけに結果とか、自分の感じたこととかを確信に変えたいという変なこだわり?自己主張?が先走って、いつしか過信に変わってました。
そして、足並みがずれていってたのに気づかず、メンバー間がギクシャクし始めたんですよね。まぁ、後から考えたらあれはあれで勉強になったんですが、後に活かしてこそ勉強ですよね。"辞めた=放棄"状態なままだったので、
「何を勝手に終わった気になってんねん」と常に問われてたのかも…。
解散してからは意識的か無意識か、バンドの話には誰も触れずにいつも何かが足りないようなチャーシュー麺のチャーシュー抜き状態。
でも、もう一匹の自分が前の失敗を思い起こさせるわけです。
「今が円満で楽しいんならそれでええんちゃうか?」「いやいやいや…」
自問自答のモヤモヤが続きましたが、気づいたら沸沸に変わってたというか。
そう思いだすと強引に動き出してしまうんですね~。そうなると、「みんなをその気にさせるにはどうしたらいいんかな?」と考えながら、とりあえずネタ(曲)を作るわけです。自分達をつなぐものはコレですし、第一に口だけでは動かせないとも思ってましたし。
それからメンバー人ずつに今の自分の気持ちをぶつけていくわけです(^^)
それぞれにタイミングや言い方は違っても、伝えたかったのは
”自分達はこんなとこで何をしてるんやと。やりたいことがあって、できるメンツが目の前にいるのにやらないのは、やっぱりもったいない。ダラダラと時間を過ごして、いつのまにかおっさんになって、「あの時はああやったな~」「なつかしいな~」とか思い出話に浸るようなんは嫌じゃない?もっと、あがいてもいいと思う。でも、プロを目指すとかじゃなく、単純に自分達がカッコいいと思う音楽を好きなようにやりたい”
でした。
前が前だけに、みんなその場ですぐの返事ではありませんでしたが、それぞれ翌日には返事をもらいます。やっぱりみんなやりたかったんですよね。
満場一致で活動開始✨再結成
コンセプトは「カッコいいバンド」とだけ打ち出し、カッコいいと感じるものはそれぞれ違いますからね。なので、みんなのOKサインが出て初めて進むのですが、それを誰かが舵を取ろうとなりましたので、とりあえず自分がやると言います。
…まぁ、言い出しっぺやし。
まずはバンド名からです。前のバンドの名前(THE BANK ROBBERS)は私が決めちゃったのですが、今回はそれぞれ言葉を持ちよりパズルのように組み合わせながら響きがいいのにしようと。
一晩中考えてできたのが、”Hervie Lotus '72 Rodges"という名前。
曲は私とベース君が、コツコツ作り溜めてたのがありましたのでそれを。
久々にスタジオで音を出した時は、もう全員はっちゃけてました(^^)
やっぱり、これだねって空気でしたね。
それからは、曲を作ってライブしての繰り返し。毎回「今日のライブを楽しもう❕」でした。今までと変わらない流れでバンドを進めていくわけですが、変わったことは、余計なことは考えず、"ただ好きなことを好きなヤツらと好きなようにやる"
という同じ目標、コンセプトをみんなで共有できるようになったこと。
そして、それぞれのキャラ、パートで役割を作る。
ドラムはドラムとしてどっしりと屋台の土台を固める、エンジェルスマイルでバンドメンバーを後ろから見守る(笑)
ベースは、屋台骨、リズムとかバンドのテンションを支える、芯みたいな。
ボーカルは、もうバンドの顔やから、歌唱力より勢いでライブや曲の輪郭を作る。
ギターはその横で曲が色鮮やかになるように、ちょっと尖った音でガヤガヤしとく。このバンドのアイコン的な(笑)
ってとこかな。
それぞれが自分の役割を全うして成り立つ。
チームって、そんな感じかなと思います。
お互いが"できない"をカバーし合うんじゃなくて、それぞれが役割を理解した上で好きなことに突き進んでく。その先でたまに重なる瞬間が楽しいんやなと(^^)
家の中で1人でギター弾いてても物足りないのはコレかな。バンドでないと味わえない感覚です。
やっと自分がやりたいことが分かった気がしました。答えは実に簡単なことだったんです。
だいたい朝までミーティング(飲み)してライブハウスへ
不死身のエレキマン
さて、そんな感じでやっていくわけですが、私の中では一つの目標ができたのです。
それは、自分達で作ったものを育てていくという楽しみ。人の数だけ、バンドの数だけ楽しみ方はあります。数学みたいに、「こうしたらこうなる」みたいな、決まった正解がないわけですよね。
自分達が好きな音で自分達がカッコいいと思う曲を作り自分達がカッコいいと思うことやることで、自分達の正解を作っていけるという、まさに可能性(^^)
強いて言うなら正解は楽しめてるかどうか。
たとえ、一度ダメやったとしてもいつでも何度でもやったらいいんやと思います。
やっぱり"好き"ってことが最高の原動力…。そのエネルギーは何より大きいし、強い。
私の場合は、生まれて初めて自発的にやりたいと思えたものが音楽でした。
だから、やっぱり好きなことや、やりたいことは放置してたら大変なことになるかもです(^^)
もし諦めたフリしてても、いつの日か違った形で自分に逆襲してきますよ‼️
"何歳になってもやりたいと思った時がやる時。みんな大なり小なりやりたいことがあるんやろうけど、それを実現するのに一人では難しかったりもするから、「どうせやっても…」ってなり始める。でも、本心は違う。そーゆー自分の中にある大切な気持ちを諦めそうになるなら、一緒にやってみよう"
とゆーのが私が福祉の仕事をする一つの鍵?理由だと気づきました。
そして、この感じが、音楽と福祉の共通点かもしれないなって思います。
音楽を通して手に入れたもの?もらったもの?
まぁ、色々ありすぎてまとまらないですが、とりあえず総じて言うなら
"ワクワクする瞬間を大切にしたら何かその先で変わるかもよ"
みたいなんを自分なりにアウトプットしていきたいと思いだしたのがこの頃かな(^^)
まだまだやりたいことに出会うまでは試行錯誤ですけどね♪
とにかく自分の感じた興味と好奇心は大事にしていこうと思います。
電気のトラブルで
生まれ変わったぜオレは
昼と夜をかきまぜて
朝まで踊れる男
何の時代だか
どんな時代だか
ガンコなロックで
朝まで踊れる男
自分が自分の世界の
主人公になりたかった
子供の頃から憧れてたものに
なれなかったんなら
大人のフリすんな
第一希望しか見えないぜ
不死身のエレキマン
大人になったら
セミは飛ぶんだぜ
子供のままでいるんなら
死ぬまで暗い土の中
自分が自分の世界の
主人公になりたかった
子供の頃から憧れてたものに
なれなかったんなら
大人のフリすんな
第一希望しか見えないぜ
不死身のエレキマン
(不死身のエレキマン/ザ・ハイロウズ)
今回もありがとうございました😊