NPO法人代表の"未来は僕らの手の中"

"音楽×福祉"NPO法人の代表が日々のあれこれを日記みたいにゆるーく書いていくブログです。

ナンバーワン野郎

法人設立の準備についての手続きは、紹介していただいた社労士さんにご協力をお願いし、ちょいちょい打ち合わせしながら準備していきました。

 

【目次】

 

情報集め

そして、いよいよ場所を絞っていきます。

当初は、加西市で検討もしていましたが、よくよく考えたら、作業を提供してもらう弟の会社は明石市

なるほど…

すでに出来てた人脈、数年間で知り得た地域の情報、事情を優先するなら加西かなと思いましたが、いかんせん就労継続支援B型事業所ですから作業がしっかりあるというのはかなり重要です。もし加西市で事業所をするのであれば、そのあたりから開拓する必要がありましたので、そうなると明石かな…。でも明石は人脈ゼロやな。

ちょっとの間、考えました。自分にとって、どっちが先にあるほうが事がスムーズに運ぶのだろう?

新しい人脈は自分のがんばり次第で作っていけるもの。それよりも、このご時世に作業を確保できる提携先を見つける方が困難なはず。

そっちの方が優先事項やなと決めます。物理的に事業所のエリアは明石市内にしようと。

さらに、弟の会社の位置から見て車で片道30分以内の距離がベストだなということで、まずは二見町、魚住町、大久保町に限定します。

もし良い物件がなければ加古川市の東部、播磨町も視野に入れようかなと。

しかし、私は"明石市"という地域のことは全くと言っていいほど知りません。中高生の頃に大久保駅のビブレに遊びに行く程度。

どちらかというと神戸への通過点(明石市の方すいません💦)くらいにしか思ってませんでした。働いたこともないので福祉業界の状況も分からないし知人がいるはずもなく。

だからでしょうか、逆に「どんな町なんやろ?」という興味もありました。

かと言って、遊びではないのでこの地で事業所を開設するのがどうなのか?果たして必要とされるのか⁉️

まずは明石市内のどのあたりにどれくらいの事業所があるのかWAMNETという福祉、保健、医療の総合情報サイトで事業所情報を検索しマップを作ることにしました。

 

どこぞの馬の骨

情報収集をするため、県の障害福祉課へ。

なぜ県かというと、単純に事業所が事業実施するには都道府県の許可いわゆる"指定'がいるので大元になるのは県庁やからとにかくそこに行こう!と。

取引先となる弟と共に意気揚々と県庁の障害福祉課に…。

しかし、大きな声で挨拶しても返答はなし。見向きもしない人がほとんど…。中で働いていた皆さんの視線の厳しいこと…。

仕方なさそうに一人の方が「どういったご用件ですか?」と聞いてくれました。

明石市で就労継続支援B型事業所をやりたいのですが、どのような手続きがいるのか教えていただこうと思いまして」と言うと、部屋の隅のダンボールとか椅子の保管スペースみたいな所へ案内されます。まあ、招かざる客ですから。「なるほど」と。

10分ほど待つと一人の職員さんが来てくれ、

ここはそういった質問や問い合わせの場所であここに来られても…。明石市役所で聞いてもらえますか?」と返されました。

確かにそうやんなぁと。

きっと、こーゆー予備知識なしで質問してくる人も多いのかな。まともに相手にする時間ないくらい忙しいだろうし、怪しまれた(笑)のかもしれませんが、役割こそ違えど同じ福祉のことを考えてる方達がこの対応かぁ〜と…。

まぁ、ちょっと残念な感じでした。

で後日、市役所の障害福祉課へ出向きます。

「はぁ…就Bですか。」と最初は警戒されながら言われましたが、物腰柔らかい感じで情報くれました(^^)今回は私も聞きたいことをポイントまとめていきましたし、多少の予備知識も頭に叩き込んでいきましたし(笑)

そう考えると、県庁に行った時はこちらこそちょっと失礼だったなぁと反省💦

で、事業所さんのリストをいただくのですか、ズラ〜ッとかなりの数が…。

そう、明石市は聞いていたとおり、かなりの激戦区だったのです。

「かなり事業所数があるので今から作られても…需要があるかと言われると飽和状態かもしれませんねぇ。今から新規参入はオススメではないですね。」とアドバイスいただきました。

そこでのし上がるとゆーか、やっていくのはなかなか至難の業やなとその時は感じました。

歴史ある事業所さんも多いし、どんどん新しい事業所も出来てきてて…。

そりゃ、「またB型事業所ですか」と思いますよね〜。

私も一瞬、「今更作ってもあかんのかなぁ?」って思いました。

でも、待てよ…??

これだけ事業所があって、それに対する利用者さんの数はどうなんや?どこもが定員いっぱいとは限らない。つまり、それだけ利用者さんのニーズが多様なんじゃないかと。

戦国時代の群雄割拠じゃないけど、多様性という意味では、他の事業所さんとは違うアイデア、雰囲気で勝負してみたら、自分らにもチャンスはあるはずや!と。それにいろんな事業所さんがある中でする方が、より刺激になるし勉強になるに違いないと思います。

可能性はゼロじゃないんですね✨むしろゼロやからこそ無限に広がってるのかもしれません。そう考えると、名実ともにゼロから始めるというワクワクした感じが、こう沸沸と(^^)

どこの馬の骨とも分からない者が、どこまでできるか、もうやるしかないなと(笑)

目指せダークホースみたいな意気込みになって自分の中では、もうこの地でやってやることが決まりました。

 

資金調達

となると、次は物件探しなんですか…

まぁ、手元にはないわけです、お金が(^^)

自己資金など、まぁ、なく💧

なければ、借り入れをしなければいけないわけですが、全くそーゆー知識もありません。会社をやっている弟に話を聞き、日本政策金融公庫なら創業支援の融資を低金利で受けれると聞き、担当者を紹介してもらいます。

しかし、個人で借り入れではないので手続き中のNPO法人認証を待ちます。

そして、ついに法人設立。満を辞して公庫さんに相談に。ちょうどNPOの創業支援の案内を聞き、それに必要な各種書類を揃えていくと同時に、法人の口座を開設しないといけません。

しかし、出来たてホヤホヤの法人です。大手銀行さんや、郵便局は相手にされず。これまた紹介してもらった地域の信用金庫さんとお話。

NPOとは取引実績がないからということで、個人のようにすぐには開設できず、あれやこれやと調べられ、話を重ねなんとか口座開設に至ります。

そして融資の審査も通過しいよいよ借り入れ。しかし、実際にお金を借りたこの瞬間が、一番怖かったですね。「これ、ホンマに返済していけるんやろな…」とびびってしまいました。

変な話、借りた日からもう返済がスタートするわけですからね、元金と利息。何もしなければ、何も得なければ減る一方ですよ。

しかし、同時に「もう後戻りはできないな、やるしかないな」と腹をくくることにも(^^)

そして、物件もいろいろ回った挙句、第一印象で自分にインスピレーションがきた場所を借りることになるのです。

この時点で所持していたのは、貰いもののパソコン一台と、法人のハンコだけでした(^^)

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この淡いピンクがちょっと引っかかりましたが今となってはコレはコレで(^^)

 

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近くの金ヶ崎神社より

 

イェー!イェー!イェー!イェー!

 

やることは分かってる

立ち上がる立ち上がる

いつまでもどこまでも

立ち上がる立ち上がる

ナンバーワン野郎!ナンバーワン野郎!

いなせなまっしぐらナンバーワン野郎!

 

外よりも寒い部屋

立ち上がる立ち上がる

外に出る寒い雨

立ち上がる立ち上がる

 

ナンバーワン野郎!ナンバーワン野郎!

いなせなまっしぐらナンバーワン野郎!

 

イェー!イェー!イェー!イェー!

 

ナンバーワン、ナンバーワン

ナンバーワン、ナンバーワン

ナンバーワン、ナンバーワン

ワン、ワン、ワン、ワン

 

やることは分かってる

立ち上がる立ち上がる

いつまでもどこまでも

立ち上がる立ち上がる

 

ナンバーワン野郎!ナンバーワン野郎!

いなせなまっしぐらナンバーワン野郎!

 

(ナンバーワン野郎/ザ・クロマニヨンズ)

 

今回もありがとうございました😊