NPO法人代表の"未来は僕らの手の中"

"音楽×福祉"NPO法人の代表が日々のあれこれを日記みたいにゆるーく書いていくブログです。

ギリギリガガンガン

さて、やりたいことは決まりましたが、この時はまだフンワリ決めただけです、自分の中だけで…。

あれこれ迷いながら自分のタイミングを待つわけですが、そーゆー時は急にきます✨

缶蹴りの始まりです(^^)

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 【目次】

 

本屋さん

 

これから知らないことをいろいろ知り得ていくためにも、「とりあえず本屋やろ」と思い三宮の紀伊国屋書店へ。

なんか本屋ってそーゆーイメージ。何かを切り替えたい時に行ってみるみたいな感じです。

なんだろう、それっぽい用事のために電車に乗って本屋に行くというだけで自分の中では事業活動している気になってましたね。

で、企業とか経営とかビジネス系のコーナーに行きます。今まで決して行くことのなかったようなコーナー。いろいろと眺めてみます。参考書とか探す時もそうなんですが、似たような文言の帯が多いですよね?「これさえあれば!」とか「この一冊で!」みたいな。だいたい、イラストが見やすく簡単なヤツを選ぶタイプでした、昔から。 

株式会社、社会福祉法人はまぁ、規模的にも気分的にも違うなと。一般社団法人…よく分からん。小規模って考えると、合同会社とか有限会社かNPO法人?一人であれこれ考えながら、疲れてきたのでいったん地下へ避難…。そう、HMVでございます。

案の定そこでかなりの時間を費やしてしまうわけですね。

CD買ってテンションが上がってきた私は、活動のイメージ的にも、言葉の感じ的にもやっぱりNPOかなということに決めます。Uさん(姫路の事業所)とこもNPO法人やし、聞いてみよう、そのほうが分からん本読むより確実やと思いだすわけです。

ということで、未知の領域であり、おそらくどんな形であれ避けて通れない”経理”についての本を買うことにしました。

帰りの電車でパラパラとめくりますが、いきなり難しい言葉のオンパレード。

しかも、よくタイトルを見てみると”個人経営者の会計”と書いてあるではありませんか。

その本、一通り目は通しましたが、結局よく分かりませんでした。今は頭ではなく、本棚にきれいに並んでます

施設の事務の同僚に経理のイロハをちょっとだけかじりました。

難しい…私にはまだ早かったのです。

「よし、後々勉強していこう」と決意を新たにするのでした。

 

熱量…

何度も書いていますが当時の私の職場は加西市です。

ケアマネという職種がら地域やいろんな福祉関係機関、役所へ行くことが多いので、自分の中ではある程度地域の特性を知っているということや、福祉に携わっている人とのつながりがありました。

さらに、元同僚(メガネ男子)が市内の相談支援事業所(障害福祉サービスにおける介護でいうところのケアマネに近い職種?)で働いていたこともあり、加西市障害福祉事情というか、情報を得ることができていました。

 私の中で福祉の仕事においては、やはり人とのつながりが重要だと思っていました。

 それに、障害福祉の方面へ行こうと思ったきっかけというか、自分のケアマネとして目にしてきた人や出来事がその地だったわけですし。市内にはそんなに就労継続支援の事業所があるわけでもありませんから少ないのであればチャンスなのかも!?と安易に考えてしまいそうなところもありました。

しかし、都会との人口比率だったり、その時のニーズ的には妥当だったのかもしれません。そのあたり、この地の事情や需要を実際に第一線で活躍している人の話が聞きたいねということになり、その友人に同じ事業所の方でめちゃめちゃアツイ方達とお会いすることができました。あれは加西のランドマークとも言えるイオンの近くのお好み焼き屋さんでした。障害福祉の仕事をしている人で、”ちゃんと”話をしたことがあったのは見学に行かせていただいた姫路の事業所の代表の方だけでした。

まず地域の事情的には表面には出ていない、福祉が必要なのにそこにつながっていない人がたくさんいるということでした。それはどこも同じかもしれませんが、田舎にはやはり独特の地域性が根強いということもありなおさらだったのかもしれません。

だからといって就労の事業所がたくさん必要かというとそこはまた「?」です。それよりも介護寄りのサービスのほうが圧倒的に必要という現状も聞きます。

まぁ、その時の私は、就労継続支援事業所ってものがまだはっきり分かっていなかったということもあり、”そもそもB型事業所のスタンスとは?”でした。

就労という言葉と先の見学から自分なりに「こんな感じなんやな」というのは理解できましたが、まだボヤっとしたイメージだけでその地における現実は知らないのです。ところ変われば人も変わるし、環境も変わるので。

話を聞いていると「就B(就労継続支援B型の略)は何を事業所の特徴にするかが大事で、それによって来る人の層も変わる。バリバリそこで仕事をすることを目的とする場所、仕事にはそこまで力を入れなくてもその人の居場所を目的とする場所とに分かれると。どっちも正解には違いないので、あとは事業所としてどういう風にしていくか。自分はどうしたいのかをこれから考えていったらいいよ。」とアドバイスを受けました。

頭の中で、

”就労を目指すということは、それぞれ理由は違えど現状では就労が難しいということ。人によってスタート地点も違うから当然就労に至るまでに必要なサポートも違う。そもそも家から出て行くということが最初のハードルの人もいるし、もっと実践的なことから始めたいという人も当然いるわけやし…。そうか、そういう角度では考えてなかったな。就労というのは確かに大きな目標に違いないけど、人生って仕事だけしててもおもしろくないよなぁ。そういうのも考えると仕事も遊びも大切なんちゃうか。いろんな経験通して自分に自信がついてきたら次に進んでいけるんちゃうか?でも就労支援はそこを仕事で結果を出さなあかんのかも。自分はどうしたいたいかなぁ”と。

この日を境に、向き合うきっかけになるのです。

それからはこの地域の障害福祉が今どういう状況で、どんな感じの人達がいてとか、なぜ自分はこの仕事をしているかとかいろいろお話が聞けました。

これまでの高齢者介護で関わってきた人達に比べて熱量が半端ないなと思いました。視野が広いというか…。高齢者福祉とはまた違った視点で物事を捉えてる感じ。こういう言い方は失礼で間違っているかもしれませんが、高齢者福祉ってのはどちらかというとゴールに向かっていくものだと思います。

でも障害福祉はとにかく”今”と”これから”がとんでもなく広くて、福祉の中でも良くも悪くもリアルが見えてくる部分。なんせ可能性の塊、ダイヤモンドの原石のような人達と関われるわけです。それが一番に魅力的でわくわくを感じた部分でした。

そういう意味では、この日の食事会でそれが確信に変わりました。

この時は、今の事業をしている場所ではなく、この場所(加西)で、こんな思いを持った人達と同じ空気の中でやってみたいなぁと感じていました。けっこうギリギリまでそのつもりだったんですよ~(^^)

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その頃の年末、ある利用者さん宅で(^^)

 

みちくさ

そして、言われていたように”どんな事業所”かを考えていくのです。

もちろん、毎日四六時中考えていたわけではありませんよ。まだまだ現役でケアマネとデイサービスもしてましたからね。

まず、”なぜに就労支援なのか?働くって何なんやろ?”そこがハッキリしないのに、就労関係の仕事なんてできるわけないよなぁと。

自分は何で働いてるんやろ?キーワードを挙げてみます。

生活、お金、やりがい、成長、人とのつながり、役割、楽しい、自信、etc…

全部だったんですよね。もちろん、人によって優先順位は違うし、もっといろいろとあるはず。でもそれは、それぞれその人が何を大切にしているかが違うからってことで、そのために仕事をする。理由なんてなんでもいいんです。

 

でも、仕事することで自分が得たものって、全てが新しいことだったなぁと。もちろん、その時々で嫌なことや面倒なこともたくさんあって、それも含めて今の自分があるんやなと。

つまり、”仕事って出会い”やと。人であれ、物であれ、状況であれ、いろんなことと出会ってそのたびに自分の価値観や考えがさらにプラスになって…。

その全てが、自分の気づかないこともひっくるめて今の自分を作ってる。

今までの出会いの、その一つでもなかったら今の自分じゃなかったはず。

たしかに仕事が全てじゃないと思います。

でも、仕事ってそのきっかけやチャンスがゴロゴロ転がってるのもまた事実。

これは、今までの自分の経験談で♪

そうか、就労支援をなんでしたいと思ったのかって、いろんなことと出会うきっかけの場所を作りたいんやわ。」となるわけです。

それをいつも相談に乗ってもらってる事務男子と眼鏡男子とラーメンを食べながら、「こーゆー場所にしたいねん」って話して。

でも、人にはそれぞれペースがある。何かをするタイミングってみんな違うし、それは誰かに合わせる必要はないし、肩肘張ってたら疲れるだけやし。

近道してどんどん色んな景色見つけていくも良し、遠回りしてゆっくりじっくり景色を楽しんでもいい。自分のペースで行きゃいい。

あっち行ったりこっち行ったり、進んだり、戻ったり。

疲れたら休んだらいいし。

あーしなきゃとかこーしなきゃとかってないよな~。

自由な時こそ本当の自分になれてるんちゃうやろか?と。

そんな時間のこと一言で何て言うんやろ…?

 みんなにもいろいろ考えてもらいながら、ふと”みちくさ”という言葉が浮かび。

時代劇に出てくるお茶屋さんって、いろんな人が行き交うでしょ?

どこかに行く人、どこかに帰る人、フラリと立ち寄った人、常連さんとか。

あのイメージがパッと浮かんできて…

おぉっ、みんな人生の旅人やなぁみたいな。

そんないろんな人が出たり入ったりしながらいろんな人との出会える場…

一期一会を大切にしたい。

「これやな、うん、そーゆーのやりたいわ。仕事であれ居場所であれ、スタンスはこんな感じやな✨」

自分にスッと落ちたところで、名前が決まりました(^^)

 

「事業所の名前は”みちくさ本舗”にしよう」

と。ワクワクの始まりです(^^)

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看板書いてくれた友人にお願いして✨

 

夕陽がまぶしい 真っ赤にまぶしい

空き缶蹴り上げ はじまりはじまり

 

導火線バチバチ 今この瞬間

なりふりかまわない ロマンチックだ

 

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高の気分だ

 

自分で分かるぜ 自分で決めるぜ

あふれっぱなしで カミソリ切れるぜ

 

導火線バチバチ 今この瞬間

笑っちゃうくらいに ドラマチックだ

 

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高の気分だ

 

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高

ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン

今日は最高 今日は最高の気分だ

 (ギリギリガガンガン/ザ・クロマニヨンズ)

 

今回もありがとうございました😊

法人名より先に事業所名ができたんですよね。

次回は法人ができるあたりの話かなぁ❓