夢
こんにちは(^^)
冬と春を行ったりきたりで
なかなかな毎日ですね。
今回は、"夢を形にしていくってめちゃくちゃ大変だけど、それすらも楽しい。なぜなら、好きなことやから。"みたいな話。
【楽しむこと≠楽すること】
中学生の頃のバンド観は、みんなで好きな曲を演奏して「楽しいなぁ」がゴールでした。
"バンド"というものに憧れてただけで"自分たちのバンド"という自覚はまだなく、ぼんやりとしてるような感じでした。
恋に恋するみたいなイメージですかね(ん?ちょっと違うか?)
高校生になる頃、一つ上の先輩に誘われてバンドを2つかけもちすることに。
プロ志向のかなり本気のバンドでしたので、「知らないことは知ってる人に教わるほうが早い」という思いと、単に背伸びしたかったんでしょう、私。
しかしながら、そのバンドではギターではなく、なぜかベース…。
「あ、自分、ベースですか?」みたいな。
もちろん持ってなかったので、急遽ベースを手に入れなければならなくなり、また別の先輩から安いお下がりを。
これまではベースってほぼ意識して聴いてなかったので、まずはどんなフレーズなのかの研究からです。しばらくはヘッドホンつけてひたすらベースの音を聴く毎日、そして指の猛特訓です…。
とにかく真剣にしている人たちだったのでやっぱり厳しかったですね。
出される課題は、次までにできるようにするのがあたりまえ。でないと、バンドとして進まないので。自分でやって、わからないことは調べて、ひたすら練習する。その繰り返し。
録音の時もたかだか30秒くらいのフレーズを弾くのに、リズムが微妙にずれてしまったり、音の伸びや切るタイミングがわずかに違ったら、録り直し。オッケーが出るのに、何10、場合によっちゃ何100回もやり直し…。
週末はずっと泊まり込みで、ひたすらヘッドホンつけっぱなしだったので耳が痛いのと、指が痛いのと。
正直、投げ出したくなることもあったし、弾けない自分にイライラもするし。
「お前、好きやからやっとんちゃうんか。やるって言うたんお前やろ⁉️」
と叱咤激励を受けつつ。
…でも先輩もずっと付き合ってくれてたわけで。いつも、夜明け前に缶コーヒーを買ってくれて、外で一服するわけですが、そこで夢を語り合ってました(^^)
「好きなことを真剣にするのってこういうことなんや。」とゆーのを教わりました。
もう少し後になってから分かるんですが、人生において初めて真剣にやりたいことに向き合ってた時期やったなぁって。
「夢をカタチにするためには、山ほどやらなあかんことがあって、だからこそ途中で投げ出すってことは、他でもない、努力した自分を裏切る。でも、本気でやったら返ってくるモンも大きいし自信になる」
そんなことを自覚させてくれた先輩には感謝✨
自分のバンドにもその経験値と勢いを持ち込み、そっちではえらそうに(笑)、主導権持ちながらギターを弾く。
自分の中の切り替えスイッチをギターにしたり、ベースにしたり、あっちのバンド、こっちのバンドでの役割とか、なかなかやることいっぱいで、他のこと考えてるヒマなかったなぁ(あ、勉強とかそっち系のことです…。)
そのへんは、後の仕事においても活かされてたように思います。マルチな動きが好きなタイプです。
そうこうしているうちに、先輩の知り合いの20歳くらいの兄さんのバンドにベースの助っ人としてライブに出るという(笑)。まさかの一気に三足のワラジ。しかも、知らない曲ばかりを。対バン(何組かで出演するライブ)ではなく、ワンマンライブと聞き、棚からぼた餅クラスのチャンス❕
「やります」と安易に飛び乗るわけですが、
顔合わせの日に12曲分の楽譜と曲を渡されて
さらっと「1週間で覚えてきてな」と。
もう、「マジすか⁉️」と。
なんとなくイメージできるかと思いますが、ほぼ知らない曲ばかりを弾けるようにするのって
なかなか地獄です💦もう、さすがにこれはダメかと思いましたね。
「ひたすら曲を聴く→流れを覚える→譜面見ながらベースのメロディを頭に叩き込む→弾く」
の繰り返し。徹夜続きでした。結局、1週間後のスタジオで弾けたのは全部ではありませんでした💦
怒られるわと思ってましたが、予想を反して先輩たちからは「お前、ようやったなぁ」と。
嬉しかったと同時に、人間その気になれば、何とかできるもんやなと思えたし、ちょっと自信もつきました。
もちろん、プロとして音楽してる方々にはこれっぽっちも敵うはずはありません。
たいしたことないのかもしれません。でも、いいんです(^^)自分のハードルを自分で飛んだことに意味があるんです。
自信がついた瞬間って自分の全てが良い流れになるし、見える景色が一気に広がる。
身をもって分かったからこそ、今の事業所でもみんなに成功体験を味わってほしいなぁと。
それは、どんな人でも、どんなことでも同じ。その価値は周りに決められることではないんじゃないかなぁと思います。
そして、毎日、夜はスタジオ練習の日々。親からしたら15のガキが毎日夜中近くまで遊び歩いてって思われてたでしょうけど…💦
そして、初ライブ。
バンド名は『だるまくんたち』。
お客さん、300人くらいだったので、緊張と興奮で心臓バクバクでしたが、いざ始まるともうそこからは楽しいしかない感覚。
ミス連発しながらも「あ、これやわ。やりたいこと。」とあらためて実感しました。お客さんの拍手や掛け声、スポットライトと、ふだんのスタジオ練習とは全く違ってて、テンションも上がり調子に乗って動き回ってたらマイクにベースをぶつけて、素に戻るというね。
終わってみると、あっという間でした。
「中学3年で初めて入ったライブハウスから、約1年、まさか自分が出る側になるなんて」って自分と、「早く次のライブがしたい‼️もっと楽しみたい」って自分がいました。
今まで味わったことのない感動と心地良さを知ってしまった15歳の少年でした(笑)
☆ギターの音色を変えるエフェクター。音もさることながら見た目が好きです、コイツら。
ー以下、高校生の時に雑誌で読んだ
甲本ヒロトさんの有名な言葉
「"楽しい"と"楽"は違うよ。
"楽しい"と"楽"は対極だよ。
楽しいことがしたいんだったら
楽はしちゃダメだと思うよ。」
なるほど‼️
好きなものに向き合うってことの大変さと、それ以上に後からくるデカい宝物のようなものを手に入れてしまった高校一年の12月。
【夢、そしてバンドという組織・人格】
☆その後の後のバンドの頃。
さて、一つの達成感はあらたな目標へ。
次は、"自分たちで始めた自分たちのバンドで、自分たちのやりたいライブをやる"という。
当時はギター×2、ベース、ドラム、ボーカル
という5人編成だったのですが、2人いればその時点で立派な組織なわけで、私達5人は小さな自分たちの組織になっているわけです。
ちょっと違うかもしれませんが、初めて自分達で自分達をマネジメントしてたのかも。
もちろん、万事がうまくいくはずもなく、様々なトラブルはつきもの。
なんせ、動かしてるのは年端も行かぬガキんちょですから、浅はかな考えです、しょーもないことでバンド内がギクシャクすることも(^^)
それでも毎日集まっては
"自分たちはどんなバンドになりたいか"
というコンセプト?をわからないながらに真剣に考えました。年頃の少年たちなので、カッコつけたかったってのもありました(笑)
それぞれがイメージするキーワードを出し合い、バンドという骨格に少しずつ肉をつける。
いろんな側面から、バンドという6番目の人格が出来上がってきたのです。
「ブルハ(ザ・ブルーハーツ)みたいなロック、パンクな感じがいいなぁ」とまとまってきて
バンド名は『ハリネズミ』に(^^)
「じゃあ、どんなライブにしたい?」と(笑)
・いつ、どこでライブをするか
・ライブで演奏する曲を決める
・ステージでのパフォーマンス、曲順を決める
・曲と曲のつなぎ、MCはどうするか
・個人、スタジオ練習の流れ、スケジュール
・それぞれどうやってお客さんを呼ぶか
そして、チケットはいくらで売るか
(→対バンの数が多ければ1枚あたりの値段が
下がるシステムでした)
他にもいっぱいありますが、バンドでライブをするというミッションに向けて、それぞれアイデアを出し、役割分担しながら動きます。ただ演奏するだけじゃないということが分かってきたわけですね。
「やるからには、絶対に成功させよう!誰よりも楽しんで、来てくれる人らをあっと言わせてやろう」
このあたりは今の仕事にもつながってますね。
自分が楽しんで、それに周りを巻き込む感じ。
そんなあれこれを経て、初ライブから3ヶ月後にライブをしました。
ついにギターとしてステージに✨
「オレには夢がある
毎晩育ててる
オレには夢がある
時々ビビってる
なんだかんだ言われたって
いい気になってるんだ
夢が叶うその日まで
夢見心地でいるよ
建前でも本音でも
本気でもウソっぱちでも
限られた時間の中で
借り物の時間の中で
本物の夢を見るんだ
本物の夢を見るんだ」
「夢/ザ・ブルーハーツ」
と今日は、夢って何もしなければ夢で終わっちゃうけど、「やったら何かが変わりそう」みたいなお話でした。
変えようとするのは自分なんですが、それは自分一人だけではできないよなぁみたいなね。
いろんなことに対する調整と挑戦…。その繰り返しで夢に形ができるのかなと思います。
またまたよく分からない文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊