NPO法人代表の"未来は僕らの手の中"

"音楽×福祉"NPO法人の代表が日々のあれこれを日記みたいにゆるーく書いていくブログです。

Too Late To Die

f:id:michikusahonpo:20200627214047j:image

前々回の記事はケアマネ資格をとったというお話でした。さぁ、ケママネになるぞ!!と言って都合よくその職種で働けるとは限りません。

まぁ、分かっていたことですが勤めていた会社の居宅介護部門(ケアマネ)にはすでにケアマネさんの席は満席だったのです…。

 

 【目次】

 

 

それぞれのタイミング

その時は絶対にケアマネになりたいとかでもなく会社に不満があるわけでもなく、むしろ好きにさせてもらってたので、しばらくはデイ相談員として日々を過ごします。

毎日は本当に楽しいんですが、社長との話や人材育成、社長の楽しそうな顔を見ていると「自分で何かをしてる人って生気がすごいな。どんな景色が見えてるんやろう?」という思いが強くなってくるのです。

それまでは、それを傍で見て、触れて、この会社を盛り上げていきたい、そこにやりがいを見出していたわけですが、徐々に自分のイメージする事業所を自分でもやってみたいという意識が芽生えてきます。そうなると、気持ちの変化と現状の間にある溝が広がってきてしまうわけですね。

いつのころからか、「このままでいいんかなぁ」から「この先へ行くためにはどうしたらいいんやろう」と思いだすわけです。すると、今の制度のしくみをもっと知らないといけないし、広い視野で見ないとあかんのちゃうかなと。ケアマネさんや上司とも話してると、先に行くためには、やっぱりケアマネの仕事をやっとくべきやなという方向に向き始めます。なんとなくその次のイメージが出てきてしまった時って、いいのか悪いのか「もっといろんな景色を見てみたい」という欲張りな自分が一番前にいるわけです。

今までのたかが二十数年の経験では、その時に興味を持ったものが、きっとその時の自分のしたいことなんだろうというのはなんとなく分かっていましたし、過去の経験から自分の中のタイミングには正直に行こうというのもありました。人から「まだ早いんちゃうか?」とか「よく考えてから」と言われたとしても…

すいません💦右から左でした。

どれだけありがたいアドバイスだったとしても、その時の本人には残らないです。

やっぱりタイミングって人によって違うし。

それに周囲の声とか、周りの雰囲気とか、人のタイミングで動いた時ってうまくいかないことが多い気がしません?

逆に自分のタイミングで動いた時のほうが色々とうまく連動するよーな。意識的か無意識的かわかりませんが。

ついついなんとなくでその場を凌ぐというか、やりたいことが見えてきた時にそれを押さえて惰性で過ごしてる時間はもったいないなと思っちゃいます。

ちょっと違う話かもですが、気の小さかった(今もですが!)中学生の頃は、自分の意見を通すより周りに合わせるのがいいんやろうなと思っている時期がありました。学校の教えとかもそうでしたし…。もちろん調和や協調性は大事だと思いますよ(^^)

でも、全てのことにそれをしてしまうのはちょっと違うのかな?自信ってのを削がれていくような気もしたり、やろうとしてたことが遠のいてしまったり、気持ちの面で。

私の場合はそれを否定とゆーか、「やりたいと思ったことはやりたいと思った時に行動したほうがいい」ということに気づかせてくれたのは音楽だったわけです。

結局、走ってこけて、膝をすりむいて初めて”痛い”って意味が自分で分かる。やっぱり自分の人生の当事者は自分でしかないので(^^)

てなわけで、次のコマへ進める時期にガッチリ入るのです。

f:id:michikusahonpo:20200628110922j:image

最後の年の花見(^^)芦屋あたりやったかと

 

それぞれの道へ

デイサービスでの相方…。その前の仕事場から知っている人。私より4つ年上ですが、ロック好きで夜勤の時はひたすら音楽の話をしてました(あ、もちろん仕事はちゃんとしてました)。そんな彼が私を誘ってくれ、二人でがむしゃらにデイサービスを盛り立ててきました。私に比べて学力がかな~り高く、冷静な視点をいつも持っていたので、いつもいろんな気づきをもらってました。彼とは、いわゆるツーカーのコンビで、お互い切磋琢磨しあってました。たまに意見が食い違うこともたまにありましたが、最終的には「こいつが言うなら信じてみよう」ってさせてくれる人でした。

一応、コンビとはいえリーダーだった彼は、事が起きると矢面に立って解決に乗り出してくれてたし、現場の声をしっかり上司に掛け合ったり、逆に現場のみんなの士気を落とすことなく納得させたり、すごいやつでしたね~。

よく帰りに飲みに行くことも多かったですが、それ以上に楽しかったのはラーメン散策。

二人で”ラーメン同好会”を結成し、神戸、芦屋、西宮のいろんなラーメン屋巡りをしていました。あの界隈はラーメン屋が多いので、何十軒回ったことか(笑)。

ちなみに二人の一押しは、仁川にある「宮っ子ラーメン」ですm(__)m

ラーメンをすすったあとにカフェに行ったり周辺をウロウロしては、デイサービスで行く外出先を検索したり、「こんなことしたい」「あんなことやってみよう」と夢をよく語り合ってました。まぁ、最後は音楽の話になってるんですけどね💦

それまでの私は、仕事とプライベートという面において、職場の仲間とはどちらかというと友達、プライベートの側面が強かったと思うのですが、彼は今までの友達とはまた違う関係性があった。うまく言えないんですが、仕事という場面で同じ温度で生息することの楽しさというか価値観を共有できる人がいることの素晴らしさを初めて教えてもらった相手でした。

 

よく言うんですけどね、仕事って”何をするか”も大切ですが、それ以上に”誰とやるか”ってのが大切なんですよね。

 

そんな彼に自分のこの先を話してみるのです。ずっと一緒にやっていくのが楽しいしやりがいが持てるのは分かってるけど、もっと進みたいということを伝えると、実は彼も同じだったのです。なるほど!

そしてそれぞれの道へ進むことに…。(彼の方が一足先に退職したんですけどね)

つかお互いが大きくなって、その時にできそうなことが合致してたら、一緒に何かやろうや!!」と。

f:id:michikusahonpo:20200628111241j:image

西宮えべっさんにて

 

転職活動~新たな出会い~

最初の職場は学校に案内が来たやつを軽い気持ちで受けてみた感じでした。その次は声がかかって転職という形でした。しかし、今回は最初から自分で探すんですよね。とりあえずハローワークに通ってみたり、ネットの求人を見てみたり。で、下見がてら見学に行ったり(7か所くらいかな)。でも、なかなかピンとくるのはなく…。福祉分野というのは分かってたので、職場近くにある福祉人材センターに登録をしてみます。

そこで、”福祉の就職フェア”というもんがあるということを初めて知ります。近いうちにそのイベントがあったので、とりあえず行ってみようと。

11月でけっこう寒い日でした。50~60くらいの事業所さんがいましたね。もっとこじんまりとしたイメージだったので、少し驚きました。

入り口からすでに事業所の人達が目をぎらつかせて福祉を志している人や、とりあえず職探し的な人をとっかえひっかえ勧誘してます。私の中では「ケアマネ募集」を掲げている事業所しか考えていなかったのですが、なんと2カ所だけやったんですよね。なので、ちょっと軽い感じで話しかけてくる人だったり、めっちゃ綺麗なお姉さんに声をかけられても「間に合ってま~す」と交わします。

 その中の一人、同年代くらいのサワヤカな男とふと目が合って互いにアイコンタクトを。パンフレットエリアでいくつかの事業所のパンフレットをとり、そのブースを探します。すると、先程の男とまたまた出くわすんですね。何度かそんなことがあり、向こうから「今日はよく会いますね」とサワヤカな笑顔を振りまいてくるもんですから、自然と話をするんですね。いい雰囲気出してる人やなぁと思っていましたが、話を聞いているとそのケアマネ募集をしてる事業所がその人の事業所だったという。

ブースへ連れてってもらうと、上司と思しき二人の女性がおりまして、いろいろと話をします。職場はなんと加西市…。地形でいうと、地元である加古川市の北西部に位置します。田舎であるということは知っていましたが行ったことはなくて、いまいちよく分からないところ…。

でも、実はその加西市が父親の生まれの地ということもあったので、これは何か縁があるのかなという気になってきてしまうわけですよね。

それに、ケアマネは、あくまで自分が次に進むステップの一つだと思ってましたので、特段場所にこだわりはありませんでした。

「ケアマネの仕事ができりゃええか」と。その場でスラスラと自分のイメージする事業所とか、こんなことがしたい、あんなことがしたいみたいな話をかなりしたように思います。さらっと見学の日程をその場で決めて行くことになりました。

それに、この男と一緒にやってみるのもおもしろいかなという直感も。

事実、彼とは今も続くかなりの戦友になっていくわけです。

というか、何を隠そう、この男こそ後に私が事業を立ち上げるにあたっての絶大な協力者の一人であり、今の事業所名(みちくさ本舗)が決まった瞬間に一緒にいたやつですからね。いろんな縁を繋いでくれる人物です。

たぶん、その時はその事業所がどうのこうのより、おもしろいやつと一緒に仕事ができるかもしれないという、それだけでわくわくしていたと思います。

 

そうして、また次に出発するのでした。

 

 

 

そうだオレはブリキのコインだ

レートのないブリキのコインだ

Too Late To Die ペテン師の

Too Late To Die 遺伝子を

Too Late To Die バラまく

Too Late To Die

 

長い髪をよそいきのリボンで

黄金さえかすんで見えるぜ

Too Late To Die 海岸まで

Too Late To Die 難破船を

Too Late To Die さがしに

Too Late To Die

 

降りるはずの 駅はうしろ

泊まるべき港をはなれてく

Too Late To Die…

 

まことにもってかたじけない

拙者まるでだらしがない

Too Late To Die まわる

Too Late To Die 何時間も

Too Late To Die エンドロール

Too Late To Die…

 

降りるはずの 駅はうしろ
泊まるべき港をはなれてく
Too Late To Die…


Too Late To Die…

  (Too Late To Die/ザ・ハイロウズ

 

今回もありがとうございました😊